娘が生まれたのは10月。もうまもなく寒くなるときだった。赤ちゃん用のオムツだとか、肌着だとか いろいろ買い込んで準備していた。さてついに我が家に来ることになった、我が家の姫。かわいいを通り越して 食べたいくらいだった。いろいろな方からお祝いをいただいた。その中でもうれしかったのはモコモコの カバーオールである。70くらいの大きさだったと思う。着せるとぬいぐるみみたいでなんともかわいかった。 カバーオールを着た赤ちゃんはなぜかかわいく見える。モコモコしたところからふと顔だけ見える。その顔が 天使に見える。もう12年も前の話だけれど、このときの光景は今も脳裏に焼きついている。不思議なのだがその後の数年は 断片的にしか覚えていない。必死だったせいなのか。かわいいことは今も変わらない。ちょっと生意気になったけど。 今は嵐に夢中だ。コギャル予備軍といってもいい。でもかわいい。たった一人の僕の子供。一人前になって育っていって欲しい。
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